本当に日本には政権交代可能な政党が今後出現するのか?

昨日行われた民進党の臨時党大会で、新代表に選出されたのは抜群の知名度を誇る蓮舫参議院議員。今後、曲がりなりにも野党第一党の党首として、息切れ感がチラホラ見受けられるが、安定した支持を得て、長期政権も見据える安倍首相と対峙していかなければならない。
私自身、今現在は民進党に全く籍を持たない(党員でも、サポーターでもない)ものとして、今回の代表選はある意味で今までとは違った感覚で見させていただいた。元々、旧民主党所属の地方議員の端くれとしては、民進党に名称変更した時点で、名実ともに縁が切れたと感じたものであるが、それでもなお、他の政党よりも友人や知人、先輩や後輩がいるのには変わりはない。
そんな立場の人間として、公平に見てと言うのが当てはまるか分からないが、多くの有権者の感覚に近い目線でこの代表選の感想を述べてみたい。。
まず、蓮舫新代表とは、実は何かで絡んだとか、何かで一緒に取り組んだという関係性は一切ない。それはそうだろう、東京選挙区選出の参議院議員なので、京都で活動していた私としては関わる機会は皆無。だから、人柄がどうとか、政策的にどうとかは仄聞するだけである。なので、その部分は論評しない。
今回、あえて厳しい戦いを選択された前原誠司衆議院議員は、それこそ今から20年以上前に出会い、その縁もあって京都で新たな政治勢力をとその背中を追ってきた先輩である。もともとは愛想も良いし、お茶目だし、でも厳しいしという勝手に言うと怒られますが、良い兄貴分でした。43歳で旧民主党の代表を務め、メール問題で辞任するという経験、そして政権交代を経て、閣僚を歴任する中で得た経験や挫折は、新たな前原誠司かと思うぐらいに最近は近くで見てませんが、熟成の感がありました。
もう一人、玉木雄一郎衆議院議員とは、これまた全く絡んだことがありません。ですが、先々を嘱望されている若手国会議員という評は、一地方議員であった当時の私にでも聞こえてきたぐらいです。
さて、その代表選です。私が気になったのは、蓮舫新代表に関する二重国籍の問題です。だったことが悪いのではなく、それに至る経緯が非常に問題があると感じています。つまり、説明責任とはなんぞやの話です。
最初は帰化をしている、その次は生まれたときから日本人です、その次は気持ちの上ではとか何とかと、説明を二転三転し、結果、代表選の党員・サポーターや地方議員の郵便投票が済んだあとに、国籍があったことを表明したことです。まず、代表選云々を言うときには、そういった突っ込まれるであろう問題は身体検査よろしく、済ましておかないといけない。まして、自らは疑惑があれば舌鋒鋭く説明責任と追及するのに、自らの問題となれば甘くなる。これこそ、旧民主党時代から言われていた体質そのものではないのか。それが、国民の信頼を得られない大きな原因だと感じるべきです。その辺を甘く見て、どうも逃げ切れると思っている輩がいるのであれば、手痛いしっぺ返しを食らうことになります。
それと、門外漢が口を挟む問題ではないですが、やはり政権交代を標榜する、二大政党制を掲げる野党第一党の代表が、参議院議員ではいけない。何も、参議院議員だと代表になれないとか、なってはいけないとか言ってるわけではありません。そもそも、イギリスでは、貴族院議員が首相に就任しない慣行が不文法となっている(1960年代保守党ヒューム首相時)ので、貴族院議員が政党の党首になった場合、庶民院(下院)の議席を持つ一人の議員が辞職し、その補選に新党首が立候補して庶民院に勝ち上がってくるということをどれ位の方が知っているのでしょう。つまり、法律上なってはいけないと書いてあるが、慣習的にそこは選択しないという不文律があるということです。
それは何故か、やはり政権選択の選挙は総選挙です。そこに、自らは戦わず、後方から支援する党首や代表を、どれだけ仲間が信頼を置いて支えられるかの求心力の問題になるからです。元々、旧民主党時代から、求心力より遠心力の働きが強い政党なので、なおさらです。
どうか、蓮舫新代表には、早ければ10月に行われる衆議院の補選がありますし、遅くとも2年以内にある解散総選挙において、ぜひ立候補されることを願います。
最後に、今回の民進党代表選は、国会議員や予定候補だけでなく、党員・サポーター、地方議員みんなで選んだ代表です。代表選が済んでからは、これからどんなに厳しい状況になっても、お互いに支え合って欲しいものと思います。くれぐれも、またぞろ遠心力が働くことがないように願ってやみません。
なぜなら、やはり政権交代可能は政党という必要性は、今の日本には大変高まっているからです。さて、足の引っ張り合い、後ろから鉄砲を撃つという過去の伝統が途切れますか。

  • 日付 : 2016/09/16
  • 記事 : 本当に日本には政権交代可能な政党が今後出現するのか?