環境・防災特別委員会の視察2日目は、世界自然遺産にも指定されている屋久島に。
前日の宮崎での視察から、その日のうちに屋久島へ到着してという日程です。
朝から屋久町役場にて、屋久島地区エコツーリズム推進協議会が行っている「エコツーリズム推進事業の概要」についてお聞きし、続いて、同じく屋久町にある環境学習の拠点として「屋久島環境文化研修センター」の施設概要と運営状況についてお伺いしました。
最初のエコツーリズム推進協議会ですが、屋久島が自然遺産に指定されてから、観光入込客が増加し、それに伴いゴミの放置や林道の荒廃などがあり、屋久島の自然と観光との共生を図っていくための方策が検討されました。そこで、それまでから民間でガイド事業を個人で行っていた方々に対して、エコツーリズム推進協議会が、認定ガイド制度を設け、そのガイドの方々に案内してもらう形で、環境にも配慮しつつ、屋久島の自然を満喫してもらおうという試みです。現在、年間30万人の方々が屋久島を訪れておられますが、訪れる方が増えることによって、樹齢7200年とも言われている縄文杉は、根が傷み出して木が弱ってきたことにより、根の周りに柵をして近くまで行けないように制限されているような状況があります。島にしては、経済面での効果も大きいんですが、それと環境とをどう両立させていくかの一つの模索といえそうです。
次の「屋久島環境文化研修センター」では、屋久島の自然を題材にして、全国より環境学習のための受け入れ施設として設置されています。平成17年度の実績では、受入研修が85回1800人超となっており、また、自主事業として、自然体験セミナーが毎月1回2泊3日から3泊4日の期間で屋久島の自然を体験できるような事業も行われています。
午後からは、その研修センターが環境学習のモデルコースとして整備されている「ヤクスギランド」へ。標高が1000mと非常に高いところにあり、しかも説明を受けている途中から雷を伴った雨が降り出すなど、より自然も体感することが出来ました。
ここでは、屋久島の自然がどのような生い立ちで出来上がってきたのか、また今後はどうしていくべきなのかなどを木々を見ながら説明いただきました。
例えば、シカと環境保全の実験などを実際に行っておられましたし、また普通、杉の寿命が500年ぐらいといわれる中で、屋久島では杉が樹齢1000年を超えて生育しています。それは、土地がやせていて、しかも雨が多いために木が少しずつしか生長できないといったようなお話しなどを聞かせていただきました。
京都にもまだまだ豊かな自然が残されているところがあります。そのようなところと人がどうしたら共生でき、しかも後世に残していけるのか。多くのことを学ばせていただいた屋久島でした。
